第25回 岡山県高等学校生徒商業研究発表大会について
2016年01月07日(木)
8月6日(木)に山陽新聞社「さん太ホール」にて標記大会が盛大に開催されました。
県下9つの商業教育協会加盟校が参加し、商業を学ぶ生徒たち約100名が出場して平素の研究実践の成果を報告し互いの見聞を広げることができました。
結果等は次のとおりです。
【最優秀賞】
岡山県立岡山南高等学校
「利益と貢献のAmbivalence ~ビジネスはボランティアじゃないから~」
【優秀賞】
玉野市立玉野商業高等学校
「たまには、玉野へ~ふるさと想い、つながる税(ちから)~」
【優良賞】
岡山県立倉敷商業高等学校
「月刊KURASHO大作戦~くらしき朝市『三斎市』を盛り上げるために~」
【奨励賞(発表順)】
岡山県立笠岡商業高等学校
「やっちゃろう牛(ぎゅ)牛(ぎゅ)っと笠商プロジェクト」
岡山商大附属高等学校
「コモディティでつなげる地域の輪-コットンボールの生産工程管理を通して-」
【その他の出場校(発表順)】
岡山県立玉島商業高等学校
「地域資源を活用した玉島の活性化」
岡山商科大学附属高等学校
「商品開発と観光振興に関する一考察 -コットンボールの商品化と改良を通して-」
岡山県立笠岡商業高等学校
「Mow More Project!~谷本牧場との出会い~」
岡山県立高梁城南高等学校
「雲海の城~伝えたい高梁の美~」
【大会について】
この大会も今年で25回を数え、伝統ある大会に育ってきました。商業に関する課題を生徒が自ら見つけ、その問題解決をはかるため、仮説から企画、実践、検証へと進めながら次なる課題を更に考えるという難しいテーマを持つ標記大会に岡山県内で商業を学ぶ高等学校のうち例年10校前後が出場しています。
今年の大会も昨年に引き続き各校レベルアップがはかられており、大変に見どころの多い研究が多かったという印象でした。商品開発を柱にしながら地域の活性化を高校生の視点から追求する姿勢や取り組みが今年も多かった一方、地域資源を生かそうと自治体への提案を行ったり、地域イベントの活性化を図ったりと、出場校すべてが「地域」をテーマに具体的な実践を行っていました。こういった取り組みは、これからの日本、地域社会になくてはならないものです。グローバル化が叫ばれ、日本人も国際的な視点を養わねばなりません。しかし、真のグローバル化は地域を見据えてこそ、という話も多く聞かれるようになっています。自分の生まれ育った地域に思いを馳せ、調べ、学び、知ることで、様々なことに気付ける力が、真のグローバル社会を生き抜く力となる。このことに多くの国や人々が気付きはじめているのです。この点からも、この大会の意義が時代のニーズ・流れに沿い、必要とされる所以ではないでしょうか。
今後も大会への取り組みを通じ、商業を学ぶ多くの生徒たちが、自分が生まれ育った地域を知り、考え、チャレンジし、そこから多くのことを学んでくれることを期待します。